胃がんになると、多くの方が手術を経験されます。
胃を切除した後は、体調の変化があらわれやすいものです。
症状のあらわれかたは、個人差がありますが、
大切なのは、「私は何を食べたとき、何をしたとき、こういう状態になりやすい」と
自覚して、食習慣や生活習慣をつくってゆくことです。
術後は特にお食事の面で体調の変化を感じることが予想されます。
術後の体調の変化があるのは当然のことなので、
あんまり落ち込まず、「起こるものなんだ」と認識して、それに合わせて生活するように
こころがけましょう。
胃がん手術後に予想される症状とお食事の注意点をご紹介しますね。
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| ◆腸閉塞とお食事の注意◆ |
腸閉塞とは、手術後腸管が癒着したり、通過障害をおこしている状態です。
腹部膨満感があったり、嘔吐、お腹が痛い…といった症状があらわれることが一般的です。
お食事は消化のよいもの、しっかり煮炊きをしたものがよいようです。
しっかり噛んで、食べるようにしましょう。
術前、食事のスピードが速かった方は、ゆっくり食べるように心がけてくださいね。
心配な時は、食材を小さく切って調理しましょう。
お家では、お食事から栄養をとることが前提ですが、
急な外出などの場合は栄養ゼリーなども上手に利用するといいと思います。
冷えや疲労も影響しますので、規則正しい生活が大切ですね。
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| ◆ダンピング症候群とお食事の注意◆ |
胃の切除手術を受けた方の20パーセントくらいに見られる症状です。
炭水化物が急に小腸に入ってくるために起こります。
食事中や食事したすぐ後に症状があるものが「早期ダンピング症候群」、
食後2時間くらいたってから症状が現れるものを「後期ダンピング症候群」といいます。
早期ダンピング症候群はこんなしくみで起こっています。
胃を切除すると、胃液の分泌が減り、貯留機能が失われるので、
たとえば塩分の多い食べ物のような浸透圧が高いものがはいってくると、
全部ではありませんが、そのまま腸内に急に排出されるものがでてきます。
冷や汗がでたり、胸がドキドキする、全身がだるい、熱があるように感じる、下痢、腹痛、吐き気。
こんな症状があらわれます。
しばらく横になるとらくになることが多いようです。
後期ダンピング症候群はこんなしくみで起こっています。
胃の中のものが、急に排出されて、腸管からの炭水化物の吸収が増えると、
血糖値があがります。
そうなると、インスリンが過剰に分泌されて逆に低血糖になってしまい、起こります。
低血糖が原因でおこります。
食事のあと、2時間くらいとあって、頭が痛くなったり、だるい、なんか汗をかく、フラフラする
息苦しい…こんな症状であらわれます。
早期ダンピング症状が起こったあと引き続きおこります。
お食事は低糖質で高たんぱく、適度な脂肪にし、少ない量をこまめに(1日5〜6回くらいにわけて)
食べるようにしてください。
あまり冷たいものはとらないようにして、ごはんを食べた後は30分くらい横になるといいようです。
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| ◆貧血とお食事の注意◆ |
胃を全部摘出した方の約70%、一部を切除した方の約35パーセントに貧血が起こるそうです。
起こる時期は、手術して3年以上たってからが多いようです。
そろそろ術後の生活も気をつけながら過ごせるようになってきたかな…という頃ですね。
もちろん、主治医の先生に症状をご報告、よいアドバイスをもらってくださいね。
でも、「胃の手術をするとこういうことが起こりやすい」と知っておくと、
あわてずにすみますね。
赤血球をつくるためには、鉄分とビタミンB12が必要です。
鉄分を食事からからだに取り入れるためには胃酸がはたらきます。
鉄分は胃酸のはたらきで、からだに吸収されやすい形になりますが、胃腸に障害があったり、
手術などで機能が低下していると、鉄分が吸収されにくくなります。
ビタミンB12は造血ビタミンのひとつです。
胃の粘膜から分泌される物質と合わさって吸収されるので、胃が弱っているときや手術を受けた後
では不足しがちになります。
胃の手術をした後、早い段階から鉄剤、ビタミンB12や葉酸によって多少は予防できますが、
お食事でも鉄分やビタミンB12を含む食品を注意して取り入れるようにしましょうね。
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